木村紺の描く古都京都を舞台にした柔道と青春の物語の2巻目。2巻目を読んで思ったのは、京都という街の日常と、人と人とのふれあいがテーマとしてあるんだなぁ、ということでした。そういう意味では前作神戸在住と大きくは変わらないです。もっともこちらは…

木村紺「からん」(2)

何がおもしろいのかわからない。 もう少し正しく言うと、どこがどう面白いのか説明できない。では面白くないのかというとそんなことは全然なくって、とっても面白い。繰り返し読みたい。とっても面白いけど、心の底から震える感動があるわけでもないし、深く…

衿沢世衣子「シンプルノットローファー」

ジワジワと面白くなってきてるこの作品ですが、今回はいよいよ千広の過去話でした。････････各登場人物とも現在は楽しくにこやかなんですが（千広以外）、各登場人物とも過去にトラウマがありすぎるので過去話は毎回毎回重いです。重いのはこの際いいとして…

高屋奈月「星は歌う」(5)

ROCKIN' ON JAPAN 6月号 コミックナタリー -ROCKIN'ON JAPAN6月号に志村貴子インタビュー コミックナタリーさんにはいつもお世話になっております。 そういうわけで買ってきましたロキノン6月号。これはファンなら是非とも見るべき内容でした。どうなるのか…

2009年最もノってる先生の1人だと思います。水城せとな先生が描く、現代に生きるヴァンパイアの愛と繁殖の物語。 1巻の始まりは1900年代初頭のウィーン。人気テノール歌手であるディミトリは、親友の婚約者であり幼馴染でもある貴族の娘アニエスカを長年密か…

水城せとな「黒薔薇アリス」(1)-(2)

時代は1980年代、漫画家を目指す大学生を題材にしたお話です。というか「燃えよペン」シリーズの前日談、焔燃（ホノオモユル）の大学生時代を描いた作品です。80年代のアニメ、漫画をはじめ色々な80年代のモノが登場します。頭の中を80年代に戻すのは大変だ…

島本和彦「アオイホノオ」(2)

青息吐息 大量更新されました。5/30発売の「季刊ゼラチン なつ号」のページ数が16pということで、つまり今年発売予定の短編集分はまだ100ページくらいしか溜まっていません･･･。残り60ページ近く、まだまだ先は長そうです。かわいい悪魔もどうするか、ですよ…

雑誌の感想です。いつもの通り今回も「放浪息子」だけです。 単行本派の方はご注意ください。

マイペースでゆるゆるな男子高校生と、寡黙でがまん強い幼児が織り成すおだやかであわただしい日常を描いた作品、待望の2巻目です。 2巻になっても相変わらずマイペースで問題児のままの平介です。彼を中心とした日常風景がゆったりと描かれていますが、何は…

青桐ナツ「flat」(2)

原画展 志村貴子先生の「青い花」の原画展が開催されるそうです！！こ、これは見にいきたいです。････････････なぜ近場で無いんでしょうか･･･。編集のSやまさんも絶叫するくらい大プッシュなのもうなずけます。印刷ではない生原画。すごくすごく見てみたいで…

新鋭少女漫画家が描く恋愛短編集の2つ目の作品です。表題作を含めた4篇が収録されています。 ボーイ×ミーツ×ガール 表題作はチャラ男が個人的に合わない以外は、両思いなのに片思い（両片思いではなく）な感じがよかったです。中学のときの何も出来なかった…

ろびこ「ボーイ×ミーツ×ガール」

雑誌の感想です。 単行本派の方はご注意ください。

高校球児な女子高生を愛でる作品です。 ･･･これだけでは何なので作品紹介。甲子園にも出場したことのある強豪日践学院に所属する唯一の女子部員、都澤理紗（通称ザワさん）は、既定のため公式試合には出れないながらも他の部員と一緒に甲子園を目指して猛練…

三島衛里子「高校球児ザワさん」(1)

長篠の戦、決着。押されてた織田勢ですが、一転、武田に対して追撃戦を仕掛けます。滅びの美学ではありませんが、馬場美濃守がかっこよすぎました。62歳のおじいさんの横顔をここまでかっこよく描いた作品はそうそうないでしょう。死の間際になお恩賞になる…

宮下英樹「センゴク天正記」(5)

惚れた男が河童だとは露知らず、そんな彼に一途に恋する女子高生と、正体が正体ゆえに人間と距離を置いてしまう河童の切ないラブコメディ･･･････間違っていないけど間違ってる気がするのは何故でしょうか。 2巻になって遭難イベントもこなし、ぐりまとの距離…

鈴菌カリオ「Sillyなコダマ!!」(2)

選手だけがチームじゃない。この巻に収録されたサポーターとの交流は、そういう大事なことを気づかせてくれるいいお話でした。実際にこの話を元にカレーイベントを開いたりしたチームもあるだとか･･･。そもそもプロスポーツは観客が居てからこそなので、こう…

作：綱本将也 画：ツジトモ「GIANT KILLING」(10)

冬目景が贈る奥手な少女の恋と青春の物語。 主人公の岡本桃寧（ももね）は大学合格を目指して美術の予備校に通う浪人一年生。複雑な家庭環境と、自分の将来と、それから予備校で知り合った気になる男子と、マイペースながらも考えることが多すぎる毎日を過ご…

冬目景「ももんち」

青いカバーイラスト。男子が女子に変わってしまう怪事件。そんな惹かれる要素が満載のこの作品でしたが、ようやく手に取る機会が出来ました。もうすでに次の巻が楽しみです。 名門男子校に入学することになった主人公・山野井葉月は、入学式の日、校舎に残っ…