志村貴子「青い花」(4)

※とりあえず某SNSの記事を転載します。今後、修正・追記予定。



書店でひときわキラキラ輝いて見えました。

表紙、素敵すぎます。志村貴子先生待望の新刊「青い花」4巻です。





本誌を追ってるのでそのときそのときに感想書いていますので、それはそのうちアップする予定です。アニメで放映されるのは、多分3巻までか、4巻の#19の最初までと思います。ちなみに、続きは今発売中のf56号で読めます。GW明けると次のf57号が発売されるので、続きが気になる方はお早めに。




私の初恋はあーちゃんなの


この告白で終わった3巻ですが、4巻はあーちゃんのほうが大変なことに。この一言でふみちゃんのことをどんどんどんどん気にしていく様子が、本当にもう。1〜3巻は、ここに至るまでの助走段階だったといっても差し支えないかと。少しずつ意識する過程がとにかく良いです。

1巻のセリフがフラッシュバックされたりしますが、他人が他人を好きであるなら「応援」となるんですが、好きな対象が自分自身となるとやっぱり話は別です。友人としてもちろん好きだけど、というところで


これじゃ あたしがふみちゃんを好きみたいだ

この言葉ですよ。




もう、これですよこれ。





そうやってあーちゃんが悶々としてる中でのふみちゃんの衝撃的な告白です。あーちゃんとは好きの想いが違いました。急に現実を突きつけられるあーちゃん。というか、ふみちゃんのあの発言は意地もあるのかな、と。大野さんに自分を否定されたかのように言われましたし、変なところで負けず嫌いなので。



この衝撃的な告白のまま次巻へ続きます・・・!何なのこの引きかた。

と、単行本派の方は思うでしょうが、f56号に掲載されてる、#26の引きかたのほうがもっと大変です。続きが気になるってレベルじゃない。4巻が#26までだったらすごく大変なことになっていたと思います。というか、むしろ#26まで掲載されていると思ってたんですが・・・。




新キャラの2人はそれはもうとてもよかったです。特に大野さんのおかげで一気に物語が動いてる感じがします。上田さんは名前を検索したらこんなのを発見しました。
http://mantetsu.s10.xrea.com/busstop/tokai/kamitara.htm
先生はどうやってこれを発見したのでしょうか・・・。機会があれば行けということですね。それからまさかの日向子さんの出演です。“淡い高校の思い出”で終わらなかった大人が居る。ふみちゃんとあーちゃん、ふたりの結末がどうなるか、わからなくなりました。




それと奥平兄のフルネームが明らかに。
 女であきら
 男で忍

何だか変な感じですが奥平兄こと奥平忍とモギーのふたりの話を読みたいので、アンケートを出したいと思います。というか自分は妹の電話を立ち聞きしてたのに、妹から立ち聞きされると怒るって、何というか兄妹らしいです。妹は妹で、兄の電話を立ち聞きしてたりしてますし、似たもの兄妹。



ふたりの話といえば井汲さんに康ちゃんですが、康ちゃんの井汲さんを見る目線がイチイチ切なすぎます。

ん わかってる

とか本当にもう。男キャラですが、物語の中で一番切ないキャラです。井汲さんは井汲さんで、もう少し深くつっこんだ家庭のお話もあるのでしょうか・・・。



あと外せない話としてふみちゃんが演劇部に誘われて、演技が出来もしないのに劇出演のOKを出しちゃって赤っ恥をかくシーンがあるのですが、ここはもうすごいいいです。かなりイタイ出来事ですけども、心境がすごくよくわかります。読んでるこっちがこの場から逃げ出したくなります。そんな感じ。やっぱりこういう人間を描かせたら上手すぎます。



おまけの若草物語も姿子さんの性格がよく出てて面白かったです。最後の薫子さんの表情とかすごくいいです。

それからあとがき。テンションが上がりまくるあとがきでした。やっぱりあとがき漫画家さんだなぁ、と思いました。最高です。




アニメ化もするこの時期にちょうど最新刊が発売されました。特典がなかったのは残念でしたが、特典は特典ですからね・・・!大事なのは本編です。5巻の発売は1年以上先です。当然ながら待てないので、次号のf57号も期待してます。



青い花 4巻 (F×COMICS)

青い花 4巻 (F×COMICS)