久世番子「暴れん坊本屋さん」(1)〜(3)完結
漫画家であり本屋の店員さんであった作者が、本屋のお仕事や裏事情などをギャグタッチで面白おかしく描いた作品です。本屋が好きなすべての人にオススメしたい作品。この作品を書いてる最中も本屋でアルバイトしてたというのが驚きですが、この作品のおかげで晴れて専業漫画家になっております。
私は本屋のバイトをしたことがないのですが、最近“なぜしていなかったのか”と不思議に思います。漫画以外の本にあまり興味がないからかもしれません。それでこの本をみて本屋の実情というものを見てみたいなぁ、と思ったんですが・・・。これは「将来本屋で働きたい」と思ってる人に見せていいんですかね・・・?とか。まぁ、どの仕事も客観的に見たら大変なのが多いですからね。各レビューを見てると本屋勤務経験者さんからは「あるある」「ここまで裏事情を書いていいのか不安だ」みたいなことが書かれてました。
本の中身としては、大変なことでもギャグで中和してるので軽い気持ちで読めると思います。もう「なんで今日発売の新刊がまだ棚に並んでないの?」とか心の中で叫びません。・・・嘘。思っちゃいます。やっぱり。開店前後は大変なんですね。コミックの袋詰め作業も本屋さんがやっているそうです。てっきり最初から袋詰めしたものが来ると思ってました。
他にもちょっと恥ずかしい本をレジに持ってきたときの対応とか、万引きや迷惑なお客だとか、なんで本を注文したら1〜2週間もかかっちゃうのかとか。店頭でのお客さんとのやり取りや、本の流通事情やらも結構か書かれてます。本屋が好きな人はそういうのも知ることができて楽しめると思います。もちろん作者の漫画家兼本屋という特性を活かしたお話も載ってます。自分で自分の作品のPOPを作ったりとか。自分の作品が1部しか入荷されなかったりとか。でも後々にはデカイこともやらかしてくれます。ある意味サクセスストーリー?というのは、いいすぎですか。
読み終わって本屋さんもいいなぁ・・・と、思いました。従業員割引ってのもあるようですし。まぁ、アルバイトと経営では見方も全然違うんでしょうけど。
暴れん坊本屋さん(3) (ウンポコ・エッセイ・コミックス3)
- 作者: 久世番子
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2006/10/25
- メディア: コミック
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