月刊コミックビーム 2009年8月号
雑誌の感想です。いつもの通り今回も「放浪息子」だけです。
単行本派の方はご注意ください。
◆志村貴子「放浪息子」
最新刊9巻は7/25発売です。
青い花といい放浪息子といい、志村貴子先生は今ノリにノってる時期だなぁ、と、本当に思います。
グルグル回って堂々めぐり。結局出た結論は最初の想いの通り、「女の子になりたい」「男の子になりたい」。これです。すごく嬉しい。
保健の先生に
ほーんと 女の子にしか見えないわ
と言われたときのシュウちゃんの表情。本当に嬉しそうです。フミヤは本当に良いことを言いました。もう、このままロングにしてちゃんと制服着て堂々と女の子として登校すればいいのに…。そこまでしたら馬鹿にする人も減るんじゃないかと思います。その辺を含めてこの後の文化祭が転機になりそうな予感はしますが。そういうわけで佐々ちゃんいいやつ。いや、劇はパッと飛ばされるかもしれませんけど。
それから税所先生にニヤニヤが止まりません。初恋の人(女子)に瓜二つな生徒(男子)が目の前に…!目がもうヤバいです。事件で失職とかそういう意味でヤバい。
そしてそして高槻さんが高槻くんに戻ってくれてすごく嬉しいです。気持ちの出所が反抗期ぽいところから、というのが気になりますけど。反抗期だからこそ千葉さんの正論にたいしてあんな態度になったのかなぁ、と。久々に高槻一家が出ててほのぼのしました。
ちなみに千葉さんのセリフのひとつが
だとしたら それって ただの変態ね
と見えた私はいろいろと病気でした。
その後の
いまは女の子でいることが
いやなだけみたい
という、核心をついたセリフ。シュウちゃんとはまた少し違った、高槻くんの問題です。同じ「異性になりたい」でも高槻くん側はずっとそういう風に描かれてきたので、こちらも本題に入ってきたなぁ、と。今のところ本人は反抗期的な何かでかわしてはいますけど。そう考えると千葉さんは2人に対して「将来どうするの?」を真正面から問いただした人でもあるんですね。ああ、なんだ、将来3人で暮らしちゃえばいいよ!
で、今月はさすがに進行状況がヤバかったのか絵のほうでかなり影響が出ている模様です。fが紙質がいいので余計比べてしまいます。なんかトーンが全体的に今までと違う感じです。でも休載しなかったから大丈夫です。
後ろ4ページがうれしくてうれしくてめまいがしました。まさかこの三人が、またこうして仲良く遊ぶ日が来るなんて。しかもそれぞれの着たい服を着て。何回でも見直してしまいます。その度に千葉さんのシュウちゃんに対する惚れ具合に危険な香りを感じてしまいます…しかし、何故ラストは暗転入滅ですか。すごく気になります。ああ、気になります。来月早く来い。
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/07/10
- メディア: 雑誌
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