月刊コミックビーム 2008年11月号

志村貴子放浪息子

衝撃の女装登校の朝。

にとりんの顔がりりしいです。決意してる顔。そして女子トイレから出てくるにとりんはどうみても女の子でした。せめて制服が学校のであれば、、、と思います。(着ていった服は他校の服なので)


場面は変わって、二鳥家の家族会議なわけですが・・・。

家族会議。

やっぱりすんなりは行かなかったです。

まほはかばうかな、と思ったんですが、なかなか難しいお年頃のようでした。反抗期真っ盛りだし。でもまだ明確に否定はしていないところが何だか救われます。

いよいよ父親が揃っての話し合いの場面。このあたりの空気、と、言葉のかけあい。やっぱりかなりつらいものがあります。

母親はやっぱり母親なのかなぁ、と。さとみちゃん・・・いい人であってほしいです。いや、動揺するのは無理ないですが。逆にひろゆきパパは、雲行きが怪しくなりそうなときにサッと連れ出すのがカッコよかったです。

それから

間違えちゃったのかな

この言葉、すっごく繊細で絶妙でこの言葉をどう受け止めて、どう影響を与えるのか・・・。もう次回が待ちきれません。


今回改めてすごいなぁ、と思ったのが誰一人モノローグが入っていないところ。物思うところはすべてセリフなしで表現してます(みんな物思うところばっかりなのでセリフも少ないですが)。なので誰の真意も読めません。思惑だけはたくさん巡ってるはずですが。

それと、学校側のメンバーが瀬谷くんしかでないところも。高槻くんは?さおりんは?マコちゃんは?税所先生は?ささちゃんもちーちゃんも、張本人の土居だって、物思うことはたくさんあるわけで。

ああああ、、、、つまりは、もう、24ページが短すぎるんです。今回も最後のほうはページをめくるのが惜しかったです。


細かいところでは、孫の性別を賭の対象にしてるひどい祖父母も笑えましたがひろゆきパパがまほが迎えに来てるのをみて顔がゆるんじゃったシーンとか地味に面白かったです。

絵的な話で言えば、線と演出を変えてる箇所があるなぁ、と。イシデペンタッチの貴子画、みたいな、回想がそんな感じでした。あと女子トイレから出てきて正面衝突のシーンとか相変わらず素敵な空間の使い方だと思いました。「トン」っていっての静止画。私はこの空気の流れがやっぱりすきみたいです。


このままバラバラになったらやだな・・・というところで、いよいよ次回、ユキさんです。って、瀬谷くんも一緒にいくんだ・・・。ユキさんと会うんだ・・・。



コミックビーム 2008年 11月号 [雑誌]

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