季刊ゼラチンなつ 2009年SUMMER

雑誌の感想です。といっても志村貴子先生だけですが。
                                  
                                  
                                  
                                  
                                  
                                  




志村貴子「中学生」16pモノクロ

久々の読みきりはタイトルどおり、中学生の女の子の物語でした。まさかの少女マンガタッチなコマもあってとってもキャーという感じに。劇中作品「おとなりラブ☆パラダイス」がそれなんですけど、(顔のバランスが変なところまで)完全に少女マンガな感じを出してて改めてすごいな、と思いました。

ゼラチン自体、成人向けとはまた別な、エロチズムをテーマにした雑誌でしたが、その中でも志村先生の作品はエロくない作品でした。と、思う人が多数だと思います。しかし、よくよく読むと発想がすごくエロいです。女子中学生の妄想を具現化しまくりです。隣に住んでるおとこのこの興味を引くために相手の家にイチゴのパンツを投げ込むとかどうやったらそういうシチュエーションに。ある意味一番エロかったです。そういう意味では男は直球、女はシチュというエロ原則が如実に出てて面白いな、と。


系統としてはとあるひとかあたいの夏休みのようなやんわり日常系な感じかな、と思いました。どれもこれも単行本未収録ですが。ぼくは、おんなのこでいえばSweet16みたいな雰囲気です。百合ではないですけど。妄想世界からリアルな世界を実感したところと、それ以降のエピソードがとくに好きです。なんか、いいな、と。もう本当、青い花放浪息子も好きすぎてずっと読んでいたいんですけど、こういう短編モノもたくさん読みたいです。



季刊GELATIN2009 なつ (WANIMAGAZINE COMICS)

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